①プロジェクトチームを立ち上げる

ー プロジェクトをスムーズに進行させるには大事なポイントが1つあります。
それはプロジェクトチームを立ち上げることです。建築プロジェクトにおいて中小企業の場合は、対社長様や管理職の方のみが参加する打合せになりがちです。新しい建物をつくるには、まず既存の建物の不便さを解消することが大前提。社長様よりもその現場で働くスタッフの方のほうが具体的な課題感を持っているケースが多いのです。せっかくできた新しい建物に不満の声などがないよう、スタッフの方にもプロジェクトチームに参加して頂き、しっかりとご要望をヒアリングすることを大切にしています。本業の業務をこなしつつ、プロジェクトメンバーを兼任するので大変な場面もありますが、楽しくモチベーションを保てるよう、キックオフ(右写真)を初回に盛り込んでいます。世界観に合わせてドレスコードを決めて皆で揃えたり、小道具を使ったりすることもオススメです。
②コスト(予算)を管理する

ー 建築に関わる費用はどんなタイミングで決めるのが良いでしょうか?
一般的にはお施主様が設計事務所または建設会社に対して、要望する建築物について相談し、それに合わせたプラン・見積りを提案される流れ。しかし予想以上に費用がかかる場合は大幅なプラン修正が必要になり、時間も労力もかかってしまいます。これでは極めて非効率…。私たちは建築に関わる予算の希望をあらかじめお施主様に確認します。予算が未定の場合でも会社の規模や売上額から適正な投資額を算出し、それに合わせてプランをご提案します。
新しい建物をつくる時は夢が膨らみ、色々と盛り込みたくなりますが、一度完成したプランから省く作業は難易度が高いです。先に予算を決め、適切なサイズでの計画スタートをお薦めします。
③建設会社を決めるタイミング

ー 建設会社を決める適切なタイミングとは?
設計会社による詳細図面が完成した後、複数の建設会社から見積りを取り、その中から会社を決めるケースが多いです。相見積りを取らずに最初から1社に絞ることに割高の印象を受けるかもしれませんが、私たちは早めに1社に絞ることをオススメしています。なぜなら、早めに建設会社を選定すると、早い段階で予算共有ができ、建設会社が持つ技術的なノウハウを提案してもらいながら、コストも調整できるからです。一番効率が良い方法です。 プランを検討する際も、建設会社が側にいてタイムリーに差額を出してもらうこともできます。大まかなサイズが決まった段階で相見積りを取り、概算見積り段階で建設会社の選定をするのがプロジェクトをスムーズに進めるコツです。
④実施設計に入るタイミング

ー 実施設計に入る適切なタイミングとは?
プランの打ち合わせを進めるなかで、部屋の使い勝手やドアの位置など細かい部分を気になってしまうお客様が多いです。②で解 説した「建築予算内でプロジェクトを完成させるために」も、細部のデザインは一旦おき、まずは大まかなサイズを決めることをオススメします。ご提示いただいた予算で建築可能なサイズを決めた上で、プランニングします。お施主様と打ち合わせを重ねてプランを確定させ、概算見積用の図面と仕上表の案を作成し、実施設計に入る前に建設会社から概算見積をもらいます。近年は建築資材の価格が高騰しているため、タイムリーなコスト把握が重要です。概算金額が予算内に収まったタイミングで詳細を決める実施設計に入ると、効率的な建設プロジェクトになります。
⑤建物の形の決め方

ー建物の形の決める際のポイント
細長い形状は流れ作業に適していて生産効率が高いと思われがちですが、建築コストの視点から見ると逆です。生産面積100㎡の建物を作るのに幅10m×幅10mの正方形と幅1m×長さ100mの長方形を比べてみましょう。面積はどちらも100㎡ですが、外壁の長さは40m(10m×10mの場合)と202m(1m×100mの場合)になります。床面積が同じでも形状によって外壁周長は大きく変わります。
外壁周長が長いほど壁面が増え、柱の本数、外壁材、外壁を留めるための下地材、外壁塗装範囲などは約5倍も多くなります。必然的にコストはアップ…。 生産設備のレイアウト配置に影響が出ない範囲で、建物を正方形に近づけることで初期投資の費用と建物を維持するための改修費用を抑えられます。
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