工場らしくない工場 観葉植物が盛りだくさんのジャングル工場
新潟県三条市で鋳造業を営む三條金属株式会社が新たなオーステンパ処理工場としてJOTS株式会社を設立。三條金属の熱処理工程に、より専門性を持たせた関連会社。また、長年支えてくれた三條金属スタッフへの恩返しになるよう、三條金属の将来のモデル工場としてスタッフの「こんな会社で働きたい」を盛り込んだ工場を2024年10月に竣工しました。
JOTSでは素材であるダクタイル鋳鉄にオーステンパ処理(熱処理)を行い、引っ張り強さ・靭性・耐摩耗性を大幅に向上させることが可能に。この特性を生かし、自動車産業や建設機械・機械部品・建築部品など様々な分野で広く使用されています。三條金属のスタッフが積み上げてきた熱処理技術を次の世代へ継承したいとの思いから、技術・設備と共にオーステンパ処理のエンジニアを育て、これからの若い世代へものづくりを継承、残していくことを目的としてJOTSを設立。また、長年支えてくれた三條金属スタッフへの恩返しになるよう、三條金属の将来のモデル工場としてスタッフの「こんな会社で働きたい」をカタチにしました。
事例紹介
トップファクトリーでは内外装デザイン、カラーコーディネート、サインデザインを担当しました。
───目立たないけど目立って欲しい 同系色サインデザインに込めた思い
クールな感じで、という施主様のご要望に合わせ外観サインを計画。シルバーと黒を基調とした外装には、同系色で大きなサインを施工。シンプルなローマ字の社名だからこそ映えるデザインになりました。実は私たちの生活に関わりの深いものに使用されているJOTS、三條金属の製品。縁の下の力持ち。まさにそんな表現がぴったりな製品を作っていることをヒントに、目立たないけど、目立って欲しい。そんな思いを込めて同系色で大きなサインデザインを施しました。
───新幹線からも見える工場だからこそ
実は新幹線からも見えるJOTSの工場。新幹線側は黒い外壁をチョイスし、同色の黒で社名をサイン。「ん?なんかかっこいいのがある。」と気に留めてもらえるようにデザインしました。トップファクトリースタッフも新幹線からしかと確認。ぜひ新幹線に乗って燕三条に向かう際は窓側に。
───寒色でまとめたクールな室内
内装も外装と同じように黒・シルバーを中心にクールなデザインにしました。無彩色に合わせたカラーはブルー系。熱処理加工を施すため熱い現場。鋳造=熱=赤やオレンジ となりがちですが、熱いからこそ室内ではクールダウンできるよう寒色系のコーディネートを意識しました。
───来客を出迎える観葉植物
地元グリーンショップに観葉植物をトータルコーディネートしてもらいました。珍しい植物や、室内だけでなく工場内も彩る迫力ある大型植物もあり工場らしからぬ工場に!単調な作業もある工場勤務。植物の成長や変化を間近で感じることで、癒しややりがいを感じてほしい、というお施主様の想いを観葉植物という形で場内に散りばめられています。
───ミーティングルーム
───男子休憩室
しっかり休憩が取れるよう、小上がりを設けた男子更衣室。
───女子休憩室
カフェのようなカウンター席を設けた女子更衣室。
───来客用トイレ
事業内容を感じて頂くため、来客用のトイレには場内のクールな寒色とは逆に熱を感じるデザインに。メラメラと燃えるようなミラーをつけました。
───スタッフ用トイレ
───お施主様作 鋳造技術を使ったサインを
製造業のお施主様たちはものづくりのプロ。愛着を持った建物、デザインにするための一手間をお施主様にもお願いすることがあります。今回は室内のピクトサインデザインをトップファクトリーで行い、JOTSさんに作って頂きました。一手間かけて頂くことで、オープンファクトリーの解説でも「自分たちでやりました」と言えるスポット増に。
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