「滋賀でいちばん大切にしたい会社」のオープンファクトリー

滋賀県湖南市、2023年創業90周年を迎えている溶射業 株式会社シンコーメタリコン。2015年に「滋賀でいちばん大切にしたい会社」に認定された知名度&ブランド力が高い企業です。その後2019年にはホワイト企業大賞も受賞されています。普段から見学者が多く、同業種・異業種・行政、そして海外からのお客様もいらっしゃる企業です。100年が迫る今「未来にツナグ NEXT50プロジェクト」の一環として新工場をトップファクトリーと一緒に作りました。

株式会社シンコーメタリコン

1933年京都で創業。金属やセラミックをコーティングする魔法の技術「溶射」を取り扱っています。人工骨(セラミック)から航空機のエンジンタービンブレード、鉄橋、ロケットのジェット噴射ノズルとミクロからマクロまで、実は幅広く私たちにとって身近な技術である溶射技術を追求してきた専業メーカーとして、日本のものづくりの発展に大きく貢献。さまざまな溶射技術を駆使することで、物質の表面を改善・改質し高耐久・高寿命・高品質を確保することができます。現在においてもまだ未知の領域が多く、研究しがいのある分野であり、大きな可能性を秘めていることも魅力。溶射のパイオニアとして業界を牽引し続けている企業です。

また「人を大切にする経営」をモットーに、独自の働き方改革、福利厚生制度も設けており「滋賀でいちばん大切にしたい会社」「ホワイト企業大賞」などの認定を受けています。独自の技術、先進的な働き方、企業風土は小学生から県内外・海外企業まで広く注目を集め多くの方が視察に来ています。

事例紹介

[建物概要]
用途:工場
構造:鉄骨造一部2階建て
延床面積:2,101.18㎡
竣工:2023年3月

───イエロー×ブラックのデザインファクトリー

10ヶ月の工期を経てついに2023年3月、新工場完成しました。シンコーメタリコン株式会社の立石社長は芸術系の大学のご卒業。新工場のデザインや配色にこだわりを持たれていました。工場の特性や機能に立ち返り、工場=安全第一が伝わり、工場のインダストリアルなかっこよさを表現できるイエロー&ブラックの配色に決定しました。 

 

 

───特大ロゴのフォトスポット

工場見学に来られたお客様が記念写真を撮れる場所として、工場正面の外壁に社名ロゴマークを大きくあしらいました。その大きさはなんと高さ6mの巨大サイズ!大勢での撮影も収まるサイズ感になっています。主要道路からも目に入るインパクトは企業PRにも一役買っています。工場見学に行かれた際はぜひここで写真撮影をしてみてください。

 

 

───大型溶射ブースで顧客ニーズに応える

高さ4.9m、奥行8m、幅8〜10m。圧巻の大型溶射ブース2室を新工場建設に合わせて計画。L型扉を採用し、上も横も全開にできるのが特徴です。これまではお断りせざる得なかった特殊な大型溶射も可能になり、顧客ニーズにお応えすることができるようになりました。もちろん売上拡大にも貢献します。

 

 

───オープンファクトリーならではの工夫 バックヤード

建設プロジェクトリーダーこだわりのバックヤード。「機械・人間・作業場所というのは分けるべきだ」と長く製造業にいる経験から、メンテナンスなどの作業をする時は、製造の現場と分けることができるようになりました。製造の現場と作業をするバックヤードをエリア分けすることで、危険・見た目の悪さを回避。実用的な上、工場見学が多い会社ではいつでも整理整頓された場内がお見せできます。現場を知る目線とオープンファクトリーを掛け合わせたシンコーメタリコン様らしいナイスアイディアでした。

 

 

───企業ミュージアムとなる創業者のヒストリーサイン

今回、特に力を入れたのは工場内のサインです。グラフィックデザイナーが設計士とタッグを組んで図面やパースにサインを落とし込み提案。毎日利用する洗面所コーナーには創業者を。企業スピリッツ、ヒストリーを毎日感じることができます。工場内の各部屋名のサインは壁全面に映し出したデザインウォールになっているので、ぜひご注目ください。

 

 

───歴史に敬意を 遊び心を忘れずに

滋賀県は甲賀忍者の里。甲賀忍者猿飛佐助発祥の地。工場裏には忍者シルエットのサインを配しました。JR草津線で来る際に見える遊び心です。学生は車ではなく電車で来る方多いため、採用にも一役かっています。

 

 

───歴史に敬意を 遊び心を忘れずに

滋賀県は甲賀忍者の里。甲賀忍者猿飛佐助発祥の地。工場裏には忍者シルエットのサインを配しました。JR草津線で来る際に見える遊び心です。学生は車ではなく電車で来る方多いため、採用にも一役かっています。

 

 

───毎日使う場所だからこそデザイン性を

男女トイレ扉には工場カラーと同じイエロー×ブラックの大きなピクトグラムサインを。一目で分かる視認性も意識しました。トイレ内の床もブラックにイエロー目地と細部までカラーを統一。洗面所同様、毎日使う場所こそデザイン性を。

 

 

───工場は出来てからが勝負!全国から300名を越えるお披露目パーティー

こんなに素敵な工場を建てたわけですから、工場に込めた思い、会社のこれからを社内外に周知するには絶好の機会です。トップファクトリーではお披露目もプロデュースします。映像科ご出身の社長様にちなみ、まるで映画のアカデミー賞のような華やかな世界観を展開。工場内にステージを組み、お食事もご用意。ホテルさながらのホスピタリティで、お客様もこの日ばかりはドレスアップしてレッドカーペットへ。

 

 

───経営者の想いを社内外に伝える最高の場

100年が迫る今「未来にツナグ NEXT50プロジェクト」の一環として新工場をトップファクトリーと一緒に作りました。創業から振り返り、そして今、未来へとつながる立石社長のお話に来客、スタッフも真剣に耳を傾けました。素晴らしい価値ある話に加え、工場オープンという最適タイミング、会場の演出により経営者の想いは何倍にも力を増して皆に浸透します。

 

 

───社長のキャラクターを最大限に活かした演出

社長は会社の広告塔。立石社長は広告塔としてトップファクトリーが提案する演出にもノリノリで応えてくれました!「アカデミー賞の世界観なのでオープニングムービーを撮影しましょう」という要求にも自らが主演となりスクリーンにも登場。社長のキャラクターを知っている来場客は、お驚きと笑いに溢れ会場は大盛り上がりでした。

 

 

───大イベントでスタッフの結束力が増す

全国から300名を超えるゲストをおもてなしするスタッフは何ヶ月も前からトップファクトリーと一緒に準備を重ねてきました。最高のおもてなしをするため、何度もリハーサルを重ね本番を迎えました。当日用意していた動画も裏方に徹したスタッフさん達は観れなかったため、ゲストが帰った後にスタッフ用のパーティーを用意。一大イベントは大変ですが、その分社内の結束力は増します。新工場完成がまた新たな一幕を切った瞬間をご一緒できて最高な時間でした。

 

 

───社長の粋な計らいでトップファクトリーも受賞!

おもてなし力が高いシンコーメタリコン。配布物や来客対応のオペレーションなど訪問する度に新しい工夫がなされています。そして社員に対してのサプライズ好きは外部パートナー達にも。この度のオープニングパーティーでは、施工会社と共にトップファクトリーも設計会社として壇上で表彰されました。

 

 

───子供達の見本となる会社へ

働き方改革という言葉ができる以前から、女性活躍・若者活躍・新卒採用・労働環境改善・賃上げ・DXと先進的に取り組んでいるシンコーメタリコン。時代が追いつき様々な認定を取得しています。滋賀県甲賀市・湖南市が発行する「小学生のためのお仕事ノート」にも15社のうちの1社として取り上げられています。中高生向きのお仕事ノートにも掲載。すでに「未来にツナグ NEXT50プロジェクト」の効果が!今後の本社建設で50年、100年先に繋がる会社になっていくこと間違いなしです。